アメリカ生活を始めたのは2年と3カ月前の真冬のことでした。
極寒のシカゴ郊外、知り合い皆無、オット一人が頼りで始めた生活でした。
毎日の気温は氷点下。最高気温・最低気温ともに氷点下。
たまに晴れ渡ってとても温かいなぁと感じたら、だいたい-2℃から0℃で。
ありがたいことに、渡米後すぐに車を買ってもらい
ありがたいことに、世話焼きのチューツマさんから英会話学校を紹介してもらい
仕事を辞めてからっぽの私も、なんとか自分を保ってました。
でも外は氷点下。
雪は積もってるし、そんなにすぐに友達なんかできないし。
主婦の自分もまだ受け入れられてないし。
そんなちょっと腐ってた私の楽しみは、散歩に出かけることでした。
散歩コースは当時住んでいた村のダウンタウンからミシガン湖までの
往復30分の住宅街。
雪は積もってるし、氷点下だしで、散歩してるとパトロールの警察さんに
職務質問的なものを受けてしまったりしたけど。
ほとんどしゃべる相手のいない私には、警察に声かけられたのもうれしかった。
そんな雪と極寒の中で見つけたつぼみ。
たくさんの雪をかぶって、でもたくましく空を向いて大きく膨らもうとしていたつぼみ。
それが、マグノリア。木蓮。
本当は、名前なんて知らなかったんだけど、つぼみを見つめていたら
通りがかりのおばちゃんが教えてくれたんです。
雪がこんなに降って、気温もこんなに低いのに。
マグノリアのつぼみからすごく勇気をもらいました。
それからマグノリアの花が咲くころには、お友達と呼べる方もできて
少しずつアメリカでの生活が楽しくなってきました。
せっかくできたお友達と別れて、NJへやってきたころ。
ちょっとやっぱりさみしかった。なんだかからっぽな気分で。
少しずつ慣れてきて、知り合いと呼べる人もできてきて
そろそろお友達と呼べる人も・・・?
雪の日にひろったマグノリアの枝。
我が家の水栽培であっという間に開花して、今は芽吹いています。
シカゴ郊外ではまだもうちょっと先のマグノリアの季節。
セントラルジャージーではそろそろ満開の気配。
マグノリアの花は大きくてやわらかな色で、なんだか私に勇気をくれます。
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仕事でサプライズ
4 年前