2009年10月12日月曜日

無知の恥

私はずっと日本で生活をしていて、学生時代たまに親の意向やなんかで『夏休み海外体験』みたいのはしたんだけれども、教育は日本式で育ってきました。

アメリカに来て、今のESLクラスでの授業は、今まで中学校から大学まで受けてきた英語教育とは全然違うな~ ということ。もちろん、一緒に授業を受けている仲間が、みんなそれぞれ別の言葉をしゃべっているんだから、日本語で英語教育を受けるのとは違うのですが。

一番違うな。と思うことは、回答から問題を考える。というやり方。

よく、公文式のCMとかでも見る

□+△=20

□と△には何が入るでしょう!?みたいな方法が良くとられていること。
この方法だと、□と△にはいろんな数字が当てはまりますよね。
で、英語でこれをするわけで。

一つの答えを導き出すために、いろんな聞き方があるし一つだけに特定されない。
いままで受けてきた教育だと、空欄を埋める・・・だったり、質問の答えを書く・・・だったり。
質問自体をまっさらな状態から作り出すという作業はなかったような気がします。(あくまで私の受けてきた英語教育)その他にも、ディクテーションした文章をもとに、他の角度から見た文章を作ってみたり。

いろんなバックグラウンドのあるクラスメートとのこういった作業はなかなか発見が多くて面白いです。


He lies because he is scared.
彼は恐怖から嘘をついた。

この文章で、先生は『彼はウソつきでよくない人』みたいな解釈を(大げさだけど)していたら、隣に座っていた人たちが反論して・・・

『彼はホントはウソをつきたくはないんだけど、そうさせられているんだ!』

みたいな。

その意見に同調する人もいたし、どんな状況でもウソをつくのはよくないという人がいたり。
もちろん日本にいてもいろんな考え方があるので、どうこうといったわけではないんだけれども。

授業の後、特に何も考えずに彼らと会話していると、どこ出身?みたいな話になって…
ハイチ出身だったそうです。で、私は恥ずかしながらハイチの場所・政治的状況を全く知らなくて・・・ 『どうしてアメリカに来たの?』なんて聞いちゃいまして。。

それまでとてもハイで感じよかったのに、すごく悲しそうな顔をして

『ハイチはとても大変で、逃げてきたんだ・・・』

家に帰って、ウィキペディアで調べて驚きました。
知らないことって、罪だな・・・ とても失礼なことを聞いちゃったような気分です。
反省の意味を込めて。


別の日の授業で、出てきた文章。

She was seeking refuge from her country's dictator.
彼女は国の独裁者から避難できるところを探していた。・・・そんな感じの意味?

私、恥ずかしながらrefugeもdictatorも単語自体を知りませんでした。でも、先生はこれらの単語について特に説明することもなく、クラスメートも特に質問することもなく。辞書で調べて、『避難』だの『独裁者』だの。

そういう言葉が、特に説明なくみんなが知っているところにいるんだな。と改めて実感するとともに、いろいろ勉強しなければいけないことがあるんだなと、英語以外のことも考えるきっかけをくれているESLクラスなのです。


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4 件のコメント:

  1. そうそう、ESlに行くといろんなお国事情を知るよね。
    「僕はお金持ちに生まれなくって良かった。
    お金持ちの子供に生まれたら誘拐されちゃうんだ。」
    っていう、言葉に驚愕したもん。
    あれ?誰だったっけ???

    日本人って平和でのんきに過ごしてたんだな〜って反省するよね。
    日本人から見てアメリカって
    アメリカって???て思う事いっぱ〜いあるのに
    希望を持ってアメリカに来た人達には
    素晴らしい国なんだろうな〜って思うよ。
    何でも貪欲だよね。

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  2. chihaさん

    ん…誰だっけ。
    昨日ブラジルから来た人としゃべっていた時に、サンパウロは食べ物はとてもおいしいけど、本当に本当に危険だから… って、真顔で言われてちょっとビビりました。
    赴任にならないことを切に祈るのみです。。

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  3. わたしも無知・・・><
    アメリカの一部のバカンス過ごす場所かとおもっとった。
    wikiみました。
    でもこうやって学べるっていい^^

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  4. みささん

    学ぶって、知るって大切なことだよね。。
    でも今はwikiとかで一瞬で情報を得ることができるからいい^^ね。

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